うつと向き合う|心の悲鳴に耳を傾けよう|うつ病かもしれないと思ったら

心の悲鳴に耳を傾けよう|うつ病かもしれないと思ったら

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うつと向き合う

レディ

悲観的な気分が継続

人は何かのきっかけで、あるいは何のきっかけもなくても気分が落ち込んだりすることがあります。気が重くて仕事などに集中できない、何をやっても楽しくない、そんな気分のことを一般に憂うつとか単にうつと言ったりします。こうしたうつ状態は、程度の差こそあれおおむね誰しもが経験するところですが、注意が必要なのはこの状態が昂進してしまう場合です。やる気が起きないので何もできない、何もできない自分はダメな人間だ、といった具合に気持ちが負の連鎖に陥ってしまい、日常生活に支障を来すまでに進行してしまいます。そうなるとこれは精神疾患の1つとして認定されるようになります。これを、うつ病といいます。うつ病は何らかの心理的ストレスが要因になるケースが多いとされています。身近な人の死や自らの病気、失職、受験の失敗などのネガティブなできごとはもちろん、結婚や出産など本来は喜ばしいできごとでありながら、生活環境が激変することに不安を感じて発症することもあります。また、直接のきっかけはないものの、貧困などの生活不安が長期にわたって蓄積されたことが原因になることもあります。うつ病の主な症状としては不眠、食欲減退、集中力低下などが挙げられます。重症化すると家からまったく出られないといったケースもあります。

まずは原因を探る

うつ病にはいまだ不明の部分が多く、原因についてもさまざまな説が出されています。先に述べたようなストレスはもちろんのこと、神経伝達物質の活動低下、記憶や学習能力をつかさどる脳の海馬部分の損傷など、器質的要因が関係しているという説も唱えられています。また、うつ病は診断が困難な病気としても知られています。というのも、躁うつ病や統合失調症など、他の精神疾患を原因とする一症状との見分けがつきにくいからです。こうしたことから、うつ病に関する勝手な自己判断は危険です。自覚症状をおぼえたら、できるだけすみやかに医師の診断を受け、適切な治療を行うことが重要です。うつ病の治療には、さまざまな手法があります。これは先にも述べたとおり原因が多種多様であるためで、まずはカウンセリングなどを通じて根本原因を探り、それに対処することから始まります。したがって治療の初期は精神療法が中心となります。うつ病に対する精神療法では、支持的精神療法が中心となります。これは、医師が患者の不安や抑うつを理解し、それと向き合うためのアドバイスをしていくというものです。必要に応じて、認知行動療法や読書療法が併用されることもあります。初期治療で効果が出ない時は、薬物療法が試みられます。症状に応じて、三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬、セロトニンなどの神経伝達物質に作用する薬などが用いられます。